ここ最近はバリバリ稼働中。夜昼なく忙しない日々が続いてます。
記事は先月。小雨の降る土曜、ウルビーノのヴィーナス展を観にいった。
神話ごとに区切られた展示。1つの神話をたくさんの画家が、様々なシーンで切り取って語る。
・角柱にもたれるヴィーナス
・日本初公開のティツィアーノのウルビーノのヴィーナス、キューピッド・犬・ウズラを伴うヴィーナス
・カラッチのヴィーナスとキューピッド
・ヴァザーリの2羽のハトに曳かれたヴィーナスの凱旋車
・ラファエッロ・ヴァンニのキューピッドを鎮める「賢明」
なんて滑らかで、繊細で、冷たい。
時代背景なのかな、光に見立てた女神やキューピッドの隣には常に陰。

カメオに群がる人々を背に、相変わらず書物の虜。
流れるようなスクリプト書体と、装丁や挿絵の金箔押しの使い方がとても素敵。
左右対称にハルピュイアの注ぎ口がついた水差しもかっこよかった。インディージョーンズで出てくるような聖杯にもドキドキ。
中でもアレッサンド・アッローリの素描はやばかった。細いペンと裏打ちされた紙。
現代のキャラクターで存在したらどんなに興奮するだろうな。
それにしても神話といえど、恋して傷ついたり、欲のために争ったり、人間臭さたっぷりなのがおかしい。
敢えて現実に近くづけることで、神の存在をより近くに感じたのか。戒めなのか。
アトリビュートの意味と同じように、絵そのものがメッセージ。
思っていたよりもお話の中にぐいぐい入れて、蘊蓄を知ればしるほど面白い、ならではの展覧会でした。
普段より女性客が圧倒的に多かったのも印象的。
ところで上野もリニューアルされて、駐車場に出るルートが随分便利になった。
激楽しみなコロー展は来週から。上野の森美術館では最後のマンガ展、藝大美術館ではバウハウス。早め出発して寄りたいところ。
[ Comment ]
by kaolita
at 2008.06. 9 16:41
>kaolita 締めがあんまり大人で誰か...
by anzu
at 2008.06.10 2:34
大好きな画家の一人、ボッティチェ...
by kaolita
at 2008.06.15 14:04
おぉ、旧Adobeパッケージの人だね!...
by anzu
at 2008.06.19 1:46
楽しみにしてます。 うちの子幼稚...
by kaolita
at 2008.06.20 8:57
ごめんそうだった、迷ってたの保育...
by anzu
at 2008.06.23 0:45