朝がきた。
昨日ビールを飲んだせいで、ホテルに帰ったとたん爆睡してしまったのにもかかわらず、
出発1時間前、スイッチが入ったように起きる。
用意を済ませ、朝食がくるまでの20分間、散歩に出る。

何かがやってくるような空。
あの透き通るような冷たい空気が味わえるなら寒いところもいいな。

ふと感じる幸せから大切なものも苦手なものさも自分を形成する全ての糧を愛せるときに似た清々しい気持ち。
この国がどんな時代を通り過ぎてきたのだとしても、わたしは今ここが好きだ。そんな風に思った。

雨が降ってきた。(旅に出るとほぼ快晴で帰りだけ雨が降る。心情かしら・・)
カメラをコートで包んで早足に歩く。

ただカレル橋とプラハ城を見たくて。

戻ったらちょうど朝食が運ばれていて、歩きながら見た空や通勤ラッシュで渋滞していた街の様子を聞いてもらいながらお茶を飲んだ。
雨で冷えた体もすぐに暖まる。

手配してあったワゴンタクシーが迎えにきた。さよならプラハ。

離陸する頃にはすっかり雨があがって、上空から見たチェコはチェスキークロムロフで見たシーレの絵の色によく似ていた。
街と畑が絵の具ように散りばめられていて本当に美しかった。

モスクワから発つときの素晴らしい夕陽。地平線ではなく雲の中に輝きながら消えていく。

親子女2人旅。一昨年は長野、去年は九州5県、今年は中欧2ヶ国。
ハードルが上がって苦労もしたけど、1番行きたかった場所に一緒に行けて幸せ。わがままにつきあってくれて心から感謝。
ほんとにほんとに色んなものをもらった素敵な旅でした!
来年はゆっくり温泉かなぁ、今から楽しみ。














