3月16日14時より、前二子古墳石室復元市民プロジェクトの「馬具制作」完成記念に伴い、
平出豊氏が「古代の金工の魅力とその素材の周辺 −私の彫刻へのかかわり−」と題した講座を開催いたします。
昨年は観音塚考古資料館のワークショップで、弥生時代の手法から学んだアクセサリー作りを体験しました。
「手を動かしてみて学ぶ」という豊氏らしい、参加者皆が楽しめる内容でした。(写真はワークショップの完成品)
今回も「造る」ということがどういうことなのか、改めて考えるきっかけになりそうな予感。私もぜひ拝聴したい講演です。

昨年開催された "微音のすがた -Tone-"に続き新作の彫刻も一部ご覧いただけます。
直前のお知らせになってしまいましたが、お近くの方はぜひお気軽にお立ち寄りください。
会期:平成20年3月16日(日)
URL:http://www.hiraide.info/tenrankai/magu.html
場所:前橋プラザ - 元気21 - 3階ホール[無料]
3.16 とんぼ返りで行ってきました!
1時間半の講演は思った以上に濃い内容で、1992年に制作した弥勤菩薩の鋳造工程や、
原案、道具の種類など、普段聞かない現場の話はとても興味深かった。
また、上で書いたワークショップの内容ともリンクしていて、
あのとき丸い模様をつけるために鏨で裏から叩いた手法は、あくまでいくつかあるうちの一つであり、
古代の装飾は似ているようでもその過程は様々であるということを知って面白かった。
(写真はプロジェクトの方々が制作された馬具)

大事なのは過程や手法ではなくではなく、「おいしい」とか「きれい」とかの単純な感動であって、
それを造るということはできあがるまでひたすら手を動かしてみなければわからないことなのだ、と。
そしてそれは普段何気なく見ているものにただ感動するだけでなく、
どうやって作っているのだろう?という憧れの延長から生まれる探求心と観察力から生まれているのだ、と。
古代に創造された装飾品や仏像に用いられた模様付けの手法や素材の紹介だけでなく、
オリジナリティーを確立するということがどういうことなのか、教えてもらった講演でした。

講演後は4人、ロイヤルホテルのお茶でほっこり。予想してなかっただけにとても嬉しく笑顔がこぼれる時。
英気を養わせてもらって、渋滞の関越に乗る。
ありがとう。














